2007/05/01

ミネラル ウォーター スティル&スパークリング

自分がまだ学生の頃はミネラル ウォーター等は一般的ではなかった。幸い日本は水と安全がタダ(無料)と言うのが一般的な認識の国だったように思う。勿論現実は安全にもコストが掛かっていた事は充分想像できるが、それでも当時の欧米諸国よりは余程安全だった事も事実である。

ミネラル ウォーター等と言う物を飲んだのもそれ程古い話ではない。事実この国(英国)に住むようになってもしばらくは水道水を飲んでいたからだ。

英国もそれ程水が悪いわけではない。ただ日本と異なり硬水のため、やかんの内側にはびっしりとスケール(カルシュウム塩)が付いてうまくは無い。エビアン地方やボルヴィック地方の水が有名なフランスに行った時にはそれぞれ独特の味があることを知った。

当初話しに聞いていた事は『フランスは水が悪いからフランス人は水の変わりにワインを飲むのが習慣だ!』と言うものだったが、全く通説など本当に当てにならないと思った。少し慎重に考えて見れば解かる事だが、水代わりにワインを飲める訳がないと言う事だ。フランス全土が水質が悪いわけではなく、イギリス等より良質な水がふんだんに出るところが沢山ある。 

日本でミネラルウォータを出したのは飲み水ではなくウイスキー等の水割りにする為だった。普通の場合は水道水で充分用を足していたのである。しかしこれも世界では普通の事ではない。国によっては水は大変高価な場合がある。アラブの国などではガソリンの何倍も値段がする。事実ロンドンでもミネラルウォーターはガソリンより高い物もある。

日本人が海外に出かけると『水が変わると直ぐに下痢をする』という事は多いかもしれない。確かに日本ほど衛生的に質の高い水を飲める国は少ないであろう。国土の75%を越える面積が山間部である日本は水質については恵まれていると思う。

自分も講習会などで海外に行く場合にはミネラルウォーターしか飲まない事にしている。これは単なる旅行とは異なり、もし講習期間中に下痢などしたら練習の指導など出来なくなってしまうからである。特に途上国の講習会は気を付ける。食事も野菜サラダなどはなるべく食べない。水で洗ってあるからだ。暑い国でも氷等入れて水やコーラを飲むと厄介だ。氷はミネラルウォーター等で作っていないからである。現地の人達には免疫があり、生まれたときから飲んでいる為に大丈夫でも、我々短期に訪れる旅行者には絶対に気の抜けない注意事項が水であろう。

幸い何処の国にもペットボトルの水は売られているし、全てがミネラルウォーターではなくてもこの様な水は大丈夫である。

しかしながら日本から来た人に今一つ不人気なミネラルウォーターがある。英国ではスパークリング ウォーター(ガス入り)と言うが、慣れないとなかなか飲みづらいようである。小生も当初ギョとした事を覚えている。イタリア等ではガス入りウォーターは人気がある。食後さっぱりした清涼感がある為好まれるのであろう。これも何度か飲むうちに好きになってしまう。コーラやジュースは甘くて食事の最中や後では飲めないが、さっぱりしたガス入りウォーターは一度味を占めるとやみ付きになる。

人間やあらゆる生命体にとって水は空気同様欠かせぬ存在である。その水と空気が無尽蔵に安く大量にある日本は今こそその尊さを真剣にとらえ、その環境を守り続ける覚悟が必要であるように思われる。水の取り合いで戦争になった国は世界でいくらでもある事を肝に銘じて。

0 件のコメント:

コメントを投稿