現在スイスでの少林寺拳法は、名称が異なる5つのグループが共に協力して、スイス拳法ユニオンを形成している。元々はWSKOから国の連盟としての登録であったが、BSKFがWSKOから脱退した時と同じ頃、スイスも6支部あった内の4支部がWSKOから脱退してしまった。これは我々BSKFが働きかけたものでは無く彼等が自分達の判断でWSKOから離れた訳だが、たまたま時期が重なった為に私にそそのかされて脱退したと思われているのかも知れない。お断わりしておくが決してその様な事実はありません!
今回もシチリア同様に拳士の熱心さが随所に感じられる、気持ちの良い講習会であった。スイスと言う国は国内に異なった言語体系を有する珍しい国でもある。その中でもドイツ語を話す人達の割合が最も多く、6割の国民がドイツ語圏に住んで居る。毎年講習会が行われるヌシャテルは、フランス語圏に属しており3割前後と言われている。残りの1割くらいがイタリア語圏らしい。
皆で囲むレストランの食事もビールやワインが出され、こればかりは先月のイタリアや日本でも同様な楽しい一時である事は共通している。それぞれの国には異なった料理文化が存在するが、スイスの様に海に面して居ない国では日本の様な新鮮な魚料理と言う訳にはいかない。その代わりに肉料理やチーズ料理は豊富と言う事なのだと思う。
これを読まれた皆さんがスイスを訪問される機会があれば、是非練習に参加して少林寺拳法と言う共通の楽しみを現地の拳士達と共に味わって頂きたいと思う。きっと充実した楽しい時間が共有できると信じて居る。