2015/06/09

スイス講習会について

先週末はスイスのヌシャテルと言う街で講習会があった、毎年この季節には招かれている。今年も良い天気に恵まれ、気持ちの良い2日間であった。今回はヌシャテルの姉妹都市(名前は忘れたが)との相互訪問と言うイベントが週末に催されて居た事も有り、普段よりも多くの人達が街に溢れていた。 いつも感じる事はスイスと言う国は街から村に至るまで、景観においては計算し尽された美しさを感じずには居られない。

現在スイスでの少林寺拳法は、名称が異なる5つのグループが共に協力して、スイス拳法ユニオンを形成している。元々はWSKOから国の連盟としての登録であったが、BSKFがWSKOから脱退した時と同じ頃、スイスも6支部あった内の4支部がWSKOから脱退してしまった。これは我々BSKFが働きかけたものでは無く彼等が自分達の判断でWSKOから離れた訳だが、たまたま時期が重なった為に私にそそのかされて脱退したと思われているのかも知れない。お断わりしておくが決してその様な事実はありません!

今回もシチリア同様に拳士の熱心さが随所に感じられる、気持ちの良い講習会であった。スイスと言う国は国内に異なった言語体系を有する珍しい国でもある。その中でもドイツ語を話す人達の割合が最も多く、6割の国民がドイツ語圏に住んで居る。毎年講習会が行われるヌシャテルは、フランス語圏に属しており3割前後と言われている。残りの1割くらいがイタリア語圏らしい。

今回もバーゼルから支部長始め拳士が数多く参加し、充実した講習会であった。彼等にしてみれば三段、四段以上の技を練習する機会は少ないのが実状であろう。その様な訳で講習会での技術科目も私が指導する科目は有段者が中心になるのが普通である。熱心な質問と同時に何とかコツをつかもうと皆真剣である。指導する私もついつい彼等の熱心な姿勢に、普段以上に力が入ってしまうから練習の後は体力的にも限界である。

皆で囲むレストランの食事もビールやワインが出され、こればかりは先月のイタリアや日本でも同様な楽しい一時である事は共通している。それぞれの国には異なった料理文化が存在するが、スイスの様に海に面して居ない国では日本の様な新鮮な魚料理と言う訳にはいかない。その代わりに肉料理やチーズ料理は豊富と言う事なのだと思う。

これを読まれた皆さんがスイスを訪問される機会があれば、是非練習に参加して少林寺拳法と言う共通の楽しみを現地の拳士達と共に味わって頂きたいと思う。きっと充実した楽しい時間が共有できると信じて居る。