アメリカにおいてトヨタ車の暴走が問題となり、米政府公聴会にトヨタの社長を呼んで政治ショー(国がスポンサーのワイドショー)を公開の場でやった事は前代未聞の珍事と言わなければならない。
常識的に考えても、いくら経営者に責任が有るとは言えトヨタの社長が技術者よりも車の技術的要素に詳しいとは考えられない。
本来の技術的欠陥を証言させることが目的であるならば、当然経営者よりも問題となった車両を設計した技術者を呼ばなければならないはずである。
問題となる部品や設計上の欠陥があるとすれば、それを証明できるのは事務方のトップ(社長)ではなく、技術畑の責任者ではないか。
その様な場所に技術的な説明が出来ない社長自身を呼びつけ、公聴会と言う政治ショーをやった事にアメリカ政府の隠された本当の目的があったように感じられる。