2019/11/26

返し技を理解する事で分かる事

少林寺拳法の技を理解するうえで重要な要因がある。複雑な技であればなおさらの事、これらの要因は無視できない。技の指導をする場合、個々のポイントで最初から一つ一つ止めて解説しながら説明している指導者を見た事が有る。これらの方法はともすると誤解を受けやすい。習った側は技を掛けられる側が抵抗する事を考慮する事なく練習するからである。

究極的な護身の技を行使する時には、考えたり止まったりと言う状況は考えにくい。少なくとも指導する場合においては、初めは説明では無く一気に技を掛ける必要がある。その後でポイント毎に説明を加える事は大切ではあるが。

技の流れが止まる事によって考えられるリスク(相手のカウンターアタック、返し技)が有る事を無視して練習すると、現実の護身の時には使えない技になってしまうと言う事もあり得る。このビデオはサイプロスの指導者講習会における解説である。腕十字や片胸落と言う様な比較的に初期の段階で習う技でも、同様のリスクが存在する事を認識する必要がある。

また返し技を知る事で如何に正確な技が大切か!そしてどの様な事に注意しないと相手から返し技を掛けられるリスクが生じるのか、と言う事を説明している。カウンターアタックのリスクを認識した上で腕の位置、持ち方、技の方向や角度と言った個々のポイントを認識して練習する事で、より正確な技の修得に繋がると考える所以である。

(サイプロス指導者講習会の映像)

2019/11/10

課題を決めて練習するーその2

順蹴りが今回の課題である。

理由は前回と同じで、課題がある事で迷いがなくなる。その事で相手の蹴り・間合いに対するリアクション(反応)がよりスムーズに行えると言う理屈である。

相手との間合いの取り方は、それぞれの身長や手足の長さにもよるが、相手から蹴りの間合いの取り方(測り方)は、相手が差込み足や差替え足等で間合いを詰めないと攻撃出来ない間隔を言う。ある程度の経験は必要ではあるが、突の間合いよりも広くとる事で相手に蹴りの攻撃させやすくする事が可能になる。

(スイス講習会での記録)