2007/03/21

ネコじゃありませんがタマです


我が家の家族『タマを紹介します』と言うと『ネコ?』と言う反応の人が多い。
Noれっきとした犬である。

ジャックラッセルと言う犬種のメスで1歳と3ヶ月、運動量はものすごい。
どれぐらいすごいかと言うと、長さ30メートル、幅11メートルのうちの庭には芝生が生えていて,昼間はここに彼女を放しているが、その中をいつも同じ順路で行ったり来たりを繰り返すため、彼女の通り道はすっかり芝がはげてしまい完全にケモノミチと化している。

ジャックラッセルはもともとが狐狩りに使われていたフォックス テリアが原種らしい。
普通ジャックラッセルは足が短いものをさすが、タマは短い犬種ではない。日本ではジャックラッセルのパーソンと言うらしい。又それらの犬は普通断尾されていて短いが、どう言う訳かタマに限って言えば普通の長い尾っぽである。
ブリーダーが切るのを忘れたのかな?

ロンドンは狐が多い。家の近所にも野生の狐が何匹か住んでいる。隣の庭に狐が現れるとタマの動きはいよいよ激しくなる。一生懸命吠えているが2階から見下ろすと、隣の庭では狐が2匹悠々と昼寝をしている。
タマの声など全く気にしていない様子! フォックステリアの血筋もカタナシだ。
家から歩いて15分の距離には雑木林が残る丘がある。
パブリックのゴルフ場が併設しており散歩にはうってつけの所である。
そこへ行ってタマを放す、タマにとっては天国みたいなところだ。普段庭しか走ることの出来ないタマにとってここは自由に走り回る事ができる、冒険心の塊のようなタマには楽しい場所なのだろう。
30〜40分雑木林や丘、ゴルフ場を駆け回らせていると頻繁に他の犬に出会う。
それらの犬ともじゃれあって走り回っているが、大きな奴(犬)は苦手のようだ。

以前は秋田犬を飼っていた。
この犬は純粋種の秋田ではなく、アメリカに入った秋田犬の血統で日本の犬に何種類かの犬の血が混ざっているようだった。
その犬が我が家に居た時は空き巣など入った事もなかった。その犬が居なくなって途端に空き巣が入った。幸い大した被害は無かったが犬の存在を改めて感じた訳である。

しかし問題も多かった。家族以外の人が近づくとガブリ!とやる。
本人(この場合、本犬か?)は思い切り噛んでいるのでは無いのだろう。自分にとってうるさいのを追い払うと言うつもりでガブリなのであろうが、噛まれた方はたまったものではない。何しろでかい!立ち上がったら170センチ以上ある犬である。

散歩が又大変だった。公園等でも放す事が出来ないし、引く力(ちなみに彼の名前はリキだったが)ときたらものすごい。結局誰も散歩に行かないから小生が連れて行く事になる。帰ってくる頃にはグッタリ、こっちが散歩させられている感じだった。

そんな訳で家では飼えなくなり、新しい里親を探してもらう為にドッグハウスに相談した。動物愛護が徹底しているイギリスはそう言った相談にも乗ってくれる。

審査官(この場合ハンドラー)が『私にも噛み付くようならかわいそうだが薬殺だよ』と言ったので心配だったが、その人が首紐を引いたら尻尾を振っていたのでホッとした、もっと田舎で広い庭の環境の良いところで、伸び伸びと暮らして欲しいと9年間生活を共にしたリキに別れを告げた。

大きな犬に充分なしつけが出来ず、途中で別れなければなかった事を反省して、今度は小さいジャックラッセルと言う事になった。 家族は初め良い返事はしなかった。又途中でホッポリ出すのはかわいそう。それならば犬など飼わない方が良いと言う意見である。 しっかりしつけもする、最後まで面倒を見る!と約束して決めたのである。

しかし、しっかり躾けは出来たのかナ。
幸いメスで気性も荒くないタマは人を噛むことは無いが、家族の中で自分が一番下の序列だと感じているのかな?
もしそうであれば「ヨシヨシ、良い子、良い子」と言ってやりたくなる。

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