2007/03/24

9.11について

9.11(neun-elf:ノイン エルフ)と聞き車好きの人はポルシェを連想するかもしれない。

今回の911は車ではなくSeptember 11th.つまり2001年9月11日同時多発テロの事である。

忘れる事が出来ないその日、つい前日に英国連盟の夏季合宿も無事に終了し、日本から応援に駆けつけてくれた指導員と共に彼等のショッピング(お土産等)に付き合っていた時の事だ。
スポーツ店のモニターにビルの火災が写っている。我々は最初映画のワンシーンかと思い見過ごした。しかし何分か後に相変わらずその画面が映し出されており、ニュースだと言う事が確認できた。

家に帰って再び見ると、今度は店先のモニターでは詳細が分からなかった事(同時テロ)が少しづつ判明してきた。その少し後にワールド トレード センターの大崩壊が起き、そのシーンが何度も繰り返しテレビ画面に映し出された。

当日はメイフェアー支部の練習の日であった。
街の中心地メイフェアーに位置するこの支部はアメリカ大使館と目と鼻の先、歩いて1分も掛からない。
そんな訳で確認の電話を入れると『今日はビルを閉める』と言う。
その時の街の人々の恐怖を想像すると『何処で何が起きるか分からない。』と言うのが正直な気持ちだったろう。

World Trade Centerと言えば小生が28年前に屋上まで登ったビルである。
綺麗なデザインのツインタワーは聞くところによると日本の会社(ゼネコン)も建設に関わったと聞いた事がある。屋上から見下ろす人や車が、豆粒よりもはるかに小さく見えた事をビルの崩壊する様子を見ている時に思い出していた。また110階の間を超高速で上下する日本製のエレベーターに、感心すると同時に嬉しい気持ちと誇らしい感情も同時に味わったことも。 

そのビルが衆目の注目する中、粉々に砕け散って崩壊する事など想像すら出来なかった。
下から見上げたビルは今でもはっきり記憶の中に残っている。規則正しく屋上まで真直ぐ伸びるスチールの窓枠はこれまで見てきたビルの中でもひときは綺麗なデザインであった。

そんな記憶も少しづつ薄らいできたこの頃、9.11の事件周辺がまたまた騒がしくなっている。
アメリカの大統領選挙が近づくたび、いつもの事ではあるが色々な情報が乱れ飛ぶ。 
イラクの戦況がはかばかしく無い昨今、ついに9.11の陰謀説が数多く流される状況がウェブ上にも少なからず出てきている。
これらの情報は確かにウーンとうならせる事実も含まれてはいるが、その意図とするところが今一つ見えて来ない。中には相当に手の込んだ、コストも掛かるであろうソースも見受けられる。

ではなぜこの様な情報が今となって出てくるのであろうか?
先にも触れたがアメリカの大統領選挙のネガティブ キャンペーンの一つかもしれない。これらの疑問にUS政府が真正面から答えてこなかった事にも責任の一端はあると思う。

しかしこの様な情報に一方的にさらされる一般の人達はその検証能力すら持たない。いわば情報の垂れ流し、言った者勝ち!の偏った情報も散見される。9.11に限った事ではない。ウェブ上に氾濫する情報に我々はそれらとどの様に付き合って行ったら良いのだろうか。

インターネットの便利さと危うさを認識した上で、少しでも人と触れ合う実体験の大切さを今ほど痛切に感じた事は無い。

0 件のコメント:

コメントを投稿