2007/02/02

少林寺拳士として

渡英して33年目を迎える今年、今一度少林寺拳士としてこれまでの自身の歩み、そしてこれからの生き方を模索する中でその都度感じたことを書いてみたいと思う。

現在までOccupation(職業)を聞かれた時 “ShorinjiKempo Instructor(少林寺拳法指導員)” と 答えてきた。

いわば少林寺拳法を生業とする事を公言して来た訳だ。元来少林寺の世界にあってはそれを生業とする事は日本国内にあっては禁じられている。事実開祖もその事をなぜ認めないのかを説いていた。

しかし小生が渡英した1974年当時は海外に少林寺拳法が出始めて間もない時であり、それ以前の海外支部と言えばインドネシア、アメリカ、スェーデン、フィンランド、フランスくらいしか正式な支部は無かった。

そんな折、英国の労働許可証を取得する時に少林寺拳法の指導員として認められ許可が下りた。

その様な訳で、当初は拳法指導以外の仕事に就くことは法的にも許されないと言う事情があり、もし余暇の時間にアルバイト等をして見つかったらたちまち国外退去は免れない事であった。その後は勿論永住権を取得するに至り自由にどのような職業にも就けるようになり、事実拳法以外の仕事もしてきた。しかし拳法中心の生活である事は変わらず出入国の際の職業欄にも “ShorinjiKempo Instructor” と記入する事は今日まで変わることは無かったのである。

そんな訳で少林寺拳法はofficials, unofficial を問わずInstructorには変わりないことになる。であるならば今後とも拳法と関わる中で自身が感じた事をあるがままに記録として残しておきたいと考えた。又その中で第三者からの視点も有益ではないかと思いこの場をお借りする事にした。

同時に拳法のみならず趣味も含めた自分の趣向も感じるままに書いてみるつもりである。

4 件のコメント:

  1. 合掌
    早速拝見しました。
    団塊の世代としての大事な残りの人生
    参考になります。
    いよいよ、訪英が近づいて来ました。
    学生共々宜しくお願いします。
    合掌再拝 池上

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  2. 遠いところを有難う御座います。
    先生並びに参加される学生諸君にとって
    楽しいイベントでありますように最大限の
    努力をしたいと思います。
    それが学生拳士諸君のこれからの活力になってくれる事と信じています。
    丁度何十年も前に我々が感動した経験が今日までの少林寺拳法に対するエネルギーとなったように。

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  3. ブログ開設おめでとう御座います。
    私も一少林寺拳士として、水野さんの進まれてきた英国での活躍は、例えようがなく、素晴らしい事と思っております。
     今、日本では、高齢化社会が進み、本来の少林寺拳法の早い動きは、年齢の高い方達には、厳しく感じる事があります。会社の定年を迎えた方達や、70歳80歳の方達にも少林寺拳法を楽しんでもらえたらと思うのですが少し厳しいのが現実です。少林寺拳法は、技だけではありませんが、高齢化社会に合った、技術は、必要ありませんか。英国では、日本のような高齢化の心配はないのでしょうか。
    少林寺拳法は、若者だけではなく、全ての年齢の人が自信と勇気を持てる修行だと思っているのですが。
     最後に水野さんのこのブログが益々華やかに発展される事を祈願いたしております。

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  4. Takagi君ご無沙汰しています。
    小生が渡英した74年11月貴君初め10名近くの拳士達が訪英、デモンストレーションをしてくれた事をはっきり覚えております。
    師匠や兄弟弟子の叱咤激励が今日までロンドンで少林寺拳法を続けられたのだと感謝しています。
    高齢の拳士に対する技術修練の課題についてですが、英国もその問題は同じです。
    只、元々が成熟した社会でしたので、日本の団塊世代の退職に伴う急激な変化と言うような現象は見られません。
    老若男女が楽しめるべく、指導方法の研鑽を
    続けて行きたいと思います。
    気が付いた事があればいつでも是非ここに
    コメントしてください。

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