2007/02/17

ゴルフについて ~その3~

スコットランドの中央にあるグレニーグルスは5スターホテルと周りを山に囲まれた、ゴルフ以外に何もする事が無い有名なチャンピオンコースである。普段は有名なハリウッドの映画スターや、英国の裕福なクラスの連中がゴルフを楽しんでいる。

このホテルはコンベンション等の会場となるホテルでもあり、一昨年夏7月にロンドン同時多発テロが起きた時にはここでG7サミットが開催され、日本からも小泉首相が参加していたのでご記憶の方も多いかもしれない。

この超有名な5スターホテルには泊まることは出来ないので、近くのBBに宿泊した我々ズッコケ3人組は翌朝早くやってきた。ここでもインストラクター デリックの名前はたいしたものだった。
ここでホッとした事はギャラリーが居ない事だ。
同じチャンピオンコースでも前日のセントアンドリュースとは大違い、のびのびとプレーが出来る!と喜んでいた。

しかし先のコースとの違いは直ぐにやってきた。

観客の多さではなくアップ、ダウンのきつい事。スコアーはたちまち崩れ、もう打てども打てども、ラフや林の中ばかりにボールが飛んでゆく。

この時ほど自分のゴルフの未熟さを痛感した事は無かった。考えて見ればゴルフを始めて1年余り、しかも場所は名高い難コースのグレニーグルス。
キングス、クイーン、プリンセスそれぞれ18ホールの3コース回り放題の一日も、最初のキングスコースで10番ホールくらいからラフに打ち込んだボールを探すのに時間が掛かりプレーどころではなくなっていた。

同時に自分のボールを探している途中で有名なスタープレーヤーのボールが出てきたりで、ズッコケトリオはそれらスタープレーヤーのゴルフボール探しに夢中になってしまいプレーどころではなかった。
かろうじての2番目のクイーンズコースも中頃まで来た時には時間も随分経っており、そこであきらめねばならなかった。当然この日のスコアー等誰も途中から付けていなかったのは言うまでもない。

こんな経験をした後何年か後に日本でプレーする機会があった。 学生時代の友人と一緒にプレーしたが、この時も時差ボケと人から借りたゴルフクラブでスコアーは散々(苦しい言い訳)であった。
その時プレーフィーとして3万円くらい支払った事に相当ショックを受けた事を覚えている。

当時のロンドンはパブリックコースであれば£2-(約1000円)、平日は£1-の所もあったし、先に述べたセントアンドリュースのオールドコースでも£6-(約3,000円)、グレニーグルスは回り放題で£11-だったから、日本の名も無いゴルフ場(一応チャンピオンコースらしかった)が30,000円と聞いた時は冗談だろうと思ったが、本当の料金と分かった時は驚いた。

日本での経験(散々なスコアーとべらぼうな料金)の後、『これは今俺のやるスポーツではない』もう少し年を取って50歳過ぎたら又やればいい、そんなに体力がいるスポーツではないし(頭の中まで筋肉マン)であった小生は勝手な理由を付けてゴルフをやめてしまった。
経済的に余裕のある奴のスポーツ、と言うイメージを言い訳にして、まだ若い今はもっと激しい、年を取れば出来ないスポーツを練習して、体を鍛えるべきだと考えるようになっていた。
50歳はとっくに過ぎ去り60目前の今日もゴルフ場には行っていない。

時代は変わりパーシモンのウッドクラブを振っている奴などいなくなって、今ではチタンや炭素繊維で出来たウッドクラブ(ウッドと言えるのかね)が全盛期。
あんなでかいクラブ(ヘッド)で球打って楽しいか?とゴルフの話には悔し紛れにふてくされているこの頃である。

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