2007/09/03

スペック重視

自分は好きなものを買うときかなりの部分で直感的に決めることがある。昨年デジカメを買い換えた。それまで使っていた奴が古くなり機能的にも最新の物に比べて使い辛くなったからである。デジカメやパソコン等日進月歩の今日、昨日買った新型が数日で旧型と言う事も起こりうる。

デジカメなどは非常に数が多く出ているため選ぶのに大変である。そんな時にはスペシファケーション(通称スペック)と呼ばれるものを参考にする。スペックを参考にすれば比較が出来選ぶ場合の参考になりやすいからだ。

往々にして男の場合にはスペック派が多い。小生も好きなハイファイや車を比較する時などついついスペックを調べたりする事がある。しかし現実にそのアンプが良い音を出すのか、その車が期待通りの走行性能があるのかは実際に音を聞いたりハンドルを握り運転して見るまでは分からない。スペックの優れた機種がいつも必ず良いとは限らない事を何度か経験した。

車の場合には何を基準に選ぶかでその満足度も違ってくる。一口に走行性能と言ってもオフロードをラリーの様に走れる車か、またレーシング サーキットのようなところを超スピードで走るのか、または街の中や一般的な運転で心地よい乗り心地を大切にするかで全く異なった印象となるであろう。この様なことはなかなか数字で表されるスペックでは判断が難しい。

しかしながら男の場合往々にしてスペックに頼る事が多い。では女はスペックに頼らないのか?そんな事は無いと思うが男に比べたらより感覚的に選ぶ人の割合が多いのではないかと想像する。これは何も女性が数字に弱いと言う事ではない。男の場合に比べ勘が鋭く、直感的に自分の好きなものかどうかを判断する能力に優れているからではないか。それに比べると男の場合はやっぱり物事の判断をする場合数値に表れたスペックを頼りに物を見ていると思うのである。

日本人は世界でも割と数字信仰が高いと思う。確かに数字で表されると一目瞭然である。その数値にこだわる日本人の特性を上手く利用して居るのが日本のメーカーではないか。こと細かく数字を羅列して、はたしてこの数値が何を指し示すのか余り詳しく知らない人でも数値が比較できると、数値が高い方が良いのか、低い方が良いのか知ろうとする。何かの理由で高い方が良いと分かると他の要因は無視しても知っている数値は非常に大きな比較の原理として働く事になる。

オーディオの場合スピーカーの許容入力やアンプの出力、レコード プレーヤーのSN比、等などこれらのスペックはほとんどのメーカーのカタログにも出ている。それらの数値が良い値であってもイコール良い音が出ると言う保障ではない。ではあるがオーディオ ファイルの機器を判断する材料の大きな要素をこれらの数値が左右していることも事実である。

もしスペックの数値なんか売り上げに関係ないと言うのであればその様な数値を羅列することなどやめてしまえば良さそうなものだが、そんなに単純なものでは無さそうである。

車についてもこれらのスペックは重要であろう。最高出力や発進加速のタイム、最小回転半径からボディー サイズまで数字はありとあらゆる事まで出してある。では実際にその車を使っている人がそれらの数値(スペック)を意識して乗っているのであろうか?

おそらくNoだと思う。普段の車を運転する時にその様な数値などどうでも良い事ではないか。それよりもシートの座り心地が良いか、高速時の直進安定性が良いのか、ステアリングの反応、ブレーキの踏み具合等々、なかなか数値に表しにくい要素の方が日々の運転には気になる事ではないかと思う。これらの感覚に頼らなければならない部分での新型車の煮詰め方(開発)に未だ少し日本のメーカーとヨーロッパ メーカーとの差があるように思う。

経済性、故障率の低さ、部品品質の良さ等においては日本の自動車メーカーに勝るヨーロッパ メーカーは少ないと思う。しかしスペックに表れない感覚での車の価値で言うのであれば安い車種のシートでも日本メーカーでは真似の出来ない車造りのノウハウを持ったヨーロッパのメーカーは存在する。

こんな事を考える時、スピーカーから出る音や、ハンドルを握って運転する人がどう感じるのか等、数値で表せない事をスペックと言ういかにも良い(分かりやすい)判断材料であるように考え付いた日本のメーカーの広報は賢い人達だなと感心してしまう。

2 件のコメント:

  1. 合掌 水野氏へ
     車は22歳から乗り、バイクには興味なかったんですが昭和53年に50ccに乗ったのが始まりで中型自動二輪の免許を取得し、750cc以下まで乗れるので400ccのバイクをスズキcx400、GX400,ホンダvx400の新車を乗り、スクーターが出回っていたのっでホンダのリード90に乗ったのが最後です。冬にグレーチング上が凍ってるのが見れず10mm位いすべった事、雨降り時、軌道敷きに斜めに入り滑り、信号が青に変わり、ローで80キロは出てたと思うんですが、その時対向車がUターンしたのでブレーキが間に合わずぶつかった事もありました。革のツナギを着てたことと、其のころはスポーツセンターで体つくりをしてた事があったのでケガしなくてすみました。こちらは盆地で昔並みの道路で自転車は少なく、走る所限られる街でスクーターが多いんです。この時点は自分のことだけで母を何処にもつれて行くことが無かったので車にしました。         結手  SUJAPANN

    返信削除
  2. バイクでの楽しさは車とは又異なったものです。小生もその楽しさは充分知っております。
    ただこちらで免許証を取り直してから、日本で取得した自動二輪の免許が日本の運転免許と同時に失効になり今日に至っております。英国で取った当時の車の免許証は250ccまでのバイクしか運転できませんが、ホリデーでギリシャの島を走った時等は久々にバイクの楽しさを思い出しました。

    返信削除