2008/05/24

EV 電気自動車

温室効果ガスを如何に削減するかが車社会でも大きな課題となっている。EU域内で販売される車にも燃費基準は厳しくなる一方である。

そんな折日本では世界に先駆けて電気とガソリン エンジンを併用して車を走らせる、ハイブリッド車の開発をいち早く始め1997年にはトヨタやホンダが一般に売り出してしまった。日本車に対する世界での評価は信頼性と経済性は折り紙つき、この二点で日本車と張り合おうと言うメーカーは世界広といえども聞いた事がない。運転する楽しさをも含めた車に対する評価では個人差があるので、その車が持つ特徴により一言では難しいことも事実である。

そんな中三菱自動車からEV(電気自動車)が発表された。何でも2009年には売り出したいとの事でメーカーもかなり自信を持っているようだ。

考えてみればEVの歴史はガソリン車と同じくらい古いが、これまで実際には普及してこなかった。自分が渡英した1974年当時から英国では牛乳配達にEVが使われていた。当時は日本でもお目にかかった事は無かったので牛乳配達用のEVには正直言って驚いた。しかし航続距離の短さ等から当時の技術的限界としても使用範囲の限られた牛乳配達車御用達が限界だったのであろう。その点、内燃機関のエンジンはコストも安く(最近まで)性能やインフラ等の整備もいち早く世界中で整えられた事も、その発展に大きく寄与した事は言うまでもない。

しかしここに来て原油価格の高騰と環境破壊に加担する石化燃料に対する認識が大きく変わってきた。温室効果ガスの影響は地球の温暖化と言う人類共通の問題となった。楽しければ、安ければ良いと言う時代は『21世紀のモータリゼーション』と言うキーワードの上では通用しない時期に入りつつある。なぜならば温室効果ガスの及ぼす影響は宇宙船から見た地球そのものだからである。地球のどこかで排出された温室効果ガスはその国ばかりでなく、地球全体を取り巻くアトモスフェア(大気圏)内に留まり確実に地球と言う惑星に住むすべてのクリーチャ(生物)に影響を与えることになる。

そうなるとEVはある意味究極的な環境ヴィークル(エコ車)と言うことになる。料金の安い深夜電力を使えば現在のガソリン代より10分の1以下になるとの試算である。将来的にソーラ パワーも同時に(ハイブリッド)として取り入れられればさらに環境コストは低くなる事が考えられる。その為には優れた性能の蓄電池開発や家庭用電源のみならず、ガソリン スタンドの変わりに電源スタンドのインフラ整備やソーラ パワーやブレーキ回生パワーを併用したハイブリッド技術も必要となる。これは自分の想像を述べているので実際にこの様な事が技術的に可能かどうかも分からないが。近頃では隣国の韓国は言うに及ばず中国でもハイブリッド車を開発しているそうである、ハイブリッド先進国日本としては是非とも先に述べた『EVとソーラ パワーのハイブリッドを』と夢のような想像を膨らませている。

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