2007/10/11

マルタという国

マルタ共和国 今年のホリデーで行った島(独立国)である。
マルタは地理的環境から古くは北アフリカのハンニバル、カルタゴの支配を受け後にアラブ人やノルマン人そしてスペインなどの支配を受けてきた。ナポレオンによるエジプト遠征時にはフランスの支配下におかれ、その後英国が支配するといっためまぐるしい変革を経てきている。
行く前には地中海の真ん中にあるし、イタリアのシシリー島に一番近いためイタリアの影響があって食事は上手いかな?と期待していたのだが、残念ながら期待していたとおりには行かなかった。

現在の首都は世界遺産にも登録されたバレッタで、城壁に囲まれた旧市街地は歴史的な建物に現代のビジネスが織り成す独特な雰囲気を醸し出している。

     

我々が滞在したところはバレッタとは島を挟んで反対側に位置するリゾート地であった。島の反対側といっても島(国)自体が淡路島の半分程度と小さい為バスの移動でも30分程度で行けることになる。我々は英国の旅行会社を通して行った為、滞在先のホテルや周りの観光客などはイギリス人ばかりでロンドンに居るのとそれ程変わった環境とはいえなかったが、唯一地中海のさんさんと注ぐ太陽だけは何ものにも代えがたい精神的喜びだった。

首都バレッタの市街地に入った時、目に飛び込んできたストリート名“Wembley St.”を見た時にいったい何処に居るのか?と一瞬迷った。(Wembleyはロンドンの家のある地区だ。)ホテルの食事はそのほとんどが英国からの年配のホリデー客と言う事もあって、朝はイングリッシュ ブレックファーストから始まり夕食もロースト ビーフやポテトがどっさりと言う典型的な英国料理で締めくくられるのには、イタリア料理等を期待していた我々を大いにがっかりさせた。

町に出ると道路はイギリスの植民地時代の名残か日本やイギリスと同じシステム、車は左側通行なので比較的道を横断する場合にも他のヨーロッパや北アフリカの国に比べて緊張する事も無かった。

交通システムの中では町を走るバスに興味があった。何十年も前のバスを思わせるデザインの車が現役で走り回っている事だった。何かに似ているなと考えていたら『となりのトトロ』に出てくるバスのイメージそっくりではないか!何枚も写真を撮った。愛くるしいノスタルジックを感じさせるバスであったが不思議にも1台として黒煙を上げているものには出会わなかった。おそらく外観をそのまま使っていてもエンジン等の動力機関は最新の物に交換してあるように思われた。



マルタ滞在中隣のゴゾという島にも渡ってみた。ゴゾ島はフェリーで25分と目と鼻の先に位置する小さな島である。こんな小さな島にも協会がいくつもあることには感心した。中でも一番古い教会は第二次世界大戦でドイツから空爆を受け協会の天井に穴が開いたが、落下した爆弾は不発(神の救いか?)だったらしくその爆弾(レプリカだと思う)が陳列されていた。

滞在先でもゴゾ島でも日本人観光客に何度も出くわしたが、こんな小さな島にまで数多くの日本人が観光に来るという。日本という国の豊かさはやっぱり近年特に経済力を付けてきた韓国や中国とは未だ格段の差が有るのかも知れない。

       

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