2015/02/02

実像と虚像の狭間で

日本の武道が世界に紹介されて久しいが、近代的な社会になってから初めに世界で名声を得たのは柔道ではないかと思う。勿論それ以前にも柔術や剣術があった事は知られてはいたが、世界から認知を得るのには時間が掛かった事も事実であろう。

その様な中で、2020年の東京オリンピックに向けて、空手が新しくオリンピック種目に加わる為のロビー活動がニュースで紹介された。空手は1980年代初めにもすでにオリンピック種目として検討されていた事は知られて居るが、当時の空手界は日本国内の各流派によるルール統一が難しく、見送られてきた経緯がある。その間に韓国のTaekwondo(テコンドウ)が先にオリンピック種目に加えられ空手界は今日までそのチャンスが無かった。

そのスポーツの普及度からすれば空手の方がテコンドウより遥かに競技人口が大きい事は事実ではあるが、これまで種目として認められなかった主な原因は異なった流派による綱引きが大きな理由であろう。ここにきて空手の世界も世界空手道連盟(World Karate Federation, WKF)がスペインのマドリードに本部を置き、東京オリンピックを契機にオリンピック種目に名乗りを上げたと言う事だと思う。

柔道も空手も日本から出た武道にもかかわらず、世界連盟の本部がフランスやスペインにある事は何を意味しているのであろうか。世界に誇る事の出来る日本文化が広く世界中で認められる機会を、日本と言う限られた世界での価値観によって自ら難しくして来た事実は否めない。その事が柔道や空手の団体をして世界組織の本部を海外に求めた一因ではないかと想像する。 

翻って我々の少林寺拳法を見てみれば世界へ普及する事の難しさをより一層感じずにはいられない。その最も大きな原因は組織の抱える不透明な構図ではないか。日本国内では宗教団体を標榜すると同時に一般財団法人(公益では無い)も運営している。世界連合(WSKO)は宗教法人では無いがその説明には当然の事ながら難しい問題を抱える事は言うまでもない。

今一つの問題は少林寺拳法と言う組織の掲げる矛盾は、海外に於いてさえ指導者に対してボランティアを要求する姿勢である。5年程前に私の事を糾弾するために支部長達を集めて行われた会議の席で「水野は少林寺拳法を指導して収入を得ている」との発言が有ったと報告を受けた。これには参加した支部長から「何故それが問題になるのか?」と逆に質問され、トップが答えに窮したと伝え聞いた。

質問した支部長に言わせれば「それがいけないとすれば、(組織のトップである)あなたや職員はどの様に収入を得ているのか」との思いがあったのであろう。「自分は特別な存在だから組織から給料を貰っても当然である、しかし他の支部長はボランティアなので少林寺拳法の指導で収入を得てはならない」。この様な論理が世界中で通用するはずも無い事は誰が考えても明らかである。それが少林寺拳法と言う武道が世界に発展する事を妨げている最も大きな原因ではないだろうか。

本音と建前を巧みに使い分けて組織を維持して行けるほど世界は甘くは無い。経済的に厳しい国も有る。その人達に対してもボランティアで指導を強要すれば確実に辞めてしまうであろう。先進国においてさえ同様な問題は存在している。海外で日本人が働く事の難しさを全く理解しない人達の机上の空論と言われても仕方がない。

日本人に限らないが海外で働くと言う事は先進国、途上国を問わず非常に難しい規制がある。先ず合法的に働くためには当然の事ながらその国で働く為の労働許可証を取得する必要が生ずる。私が労働許可証を取得した経緯はブログでも紹介したので繰り返さないが簡単な事では無い。労働許可証が幸い得られたとしても許可された勤務先の仕事以外から収入を得る事は許されない。少林寺拳法の指導員として得られた労働許可証で他の仕事をして検挙される事になれば国外退去は免れ得ない(もちろんその逆も)。

「私は少林寺拳法をボランティアで教えているので収入を得る事は出来ない、よって別の仕事で収入を得る必要があります」この様な理屈が通用すると本気で考えて居るとすれば、世の中の仕組みを全く理解して居ないトップが君臨する組織と言われても仕方がない。その様な組織が世界に発展して行けると多くの拳士は信じて居るのであろうか。

私が一例として挙げた組織の抱える矛盾は他にも数多くある。日本では当たり前の事が、世界でも普遍的に当たり前であるはずもない事は理解して頂けると思う。『実像と虚像の狭間で』とのタイトルで書き始めたが、実像以外に物事が発展して行く事はあり得ないと思う。残念ながら少なからぬ人達が虚像に怯え、本来の有るべき実像が見えていないと感じた事が今回の表現となった。

個々の表現で不快に感じられる箇所があったらお許し頂きたい。決して個人的な批判をしているのでは無い事をご理解頂ければと願っている。

13 件のコメント:

  1. 水野先生
    いつもありがとうございます。
    そして、お久しぶりの投稿で申し訳ありません。
    多忙もありましたが、いろいろ考える事もありまして、と言うのが、意図はないと思いますが、本ブログが、もう組織に未来はないので、辞めて新たな道を、の流れに強くなってきている気がしまして。
    あくまでも、内戦後の勝利を目指す私とは少し違うのかなって気がしてまして、少し引かせてもらっていました。
    私は一貫して、おかしいのはトップと取り巻きであって、辞めるべき者はあちらだと思っていますので、最後まで抵抗したいと思っていますし、法治国家の日本ではできると考えています。
    現に、戦いの成果で、卑怯で、無理難題な制約を財団のほうにかけていましたが・・そろそろ、あちら側の限界も見えてきたと思いますし、変わってはくると思います。
    ただし、最後の手段で宗教一本に自爆行為したらどうにもなりませんが、スポーツでないと言い続けても・・財団の方はスポーツ団体でしかなく、宗教のしばりよりも、公的な自由平等性が必ず守られるのです。それが彼らのアキレス腱なのです。
    ちょっと、上部管轄組織に、組織の現状を相談し、結論を求めるだけでずいぶんと、まともに変わっていくのです。
    おかしいと思っているのなら、まず、上げれるところすべてに、声を上げるべきだと思います。
    それでもどうにもならないのなら、その時は覚悟を決める時がくるでしょうが、

    とはいっても、新年の新春法会の時に、トップと跡取りの姿が見えたら、我先にとへつらいの礼で、挨拶している高段者の皆さまを見てたら、皆さまがおっしゃる通りこの組織はダメかもしれませんね。

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  2. 内戦派さん 久々の投稿有難うございました。
     
    お変わりない様で安心しました、中には『ここへの投稿が原因で不当な扱いを受けておられなければ良いが』と心配してメールを頂いた方もおられます。

    内戦派さんが目指しておられる方向は良く理解している心算です。 又ここに投稿いただいて居る『新たな道を模索しておられる多くの方々』も内戦派さんの目指す方向『おかしいのはトップと取り巻きであって、辞めるべき者はあちらだ』は充分に理解しておられると思います。その上で仮に組織を辞める事になったとしても、『お互いに協力できるところは協力したい』との考えの上で行動に移す事を決断されたのだと思います。

    私も現在は部外者ではありますが難しい環境の中、内戦派さんや真剣に部内で戦っておられる方々には敬意を表しております。残念ながら部外者の私に今現在出来る事と言えばこの様な場を設けて、少林寺拳法組織の内外を問わず改革を推し進める人達の後方支援しか出来ません。

    貴方が言われる『現に、戦いの成果で、卑怯で、無理難題な制約を財団のほうにかけていましたが・・』との内容を差支え無ければここにお書き願えませんか?。 もしその事により内戦派さんや改革派の方々に何らかの迷惑が掛かるのであればそれは望みませんが。 

    より正確な情報も共有する事により有効な武器になる事も有ります。私達には何も恐れる物はありません。ですから内戦派さんがより多くの方々に知ってもらった方が良いと判断されたらこの場にお書きください。『上部管轄組織に、組織の現状を相談し、結論を求めるだけでずいぶんと、まともに変わっていくのです。おかしいと思っているのなら、まず、上げれるところすべてに、声を上げるべきだと思います』同感です。

    ただし一般の指導者にも可能な事でしょうか? そうであるならばより具体的な方法論をお示し頂けませんか。この様な誰でも見る事が出来る場所で差し障りがあるのであれば右上のアドレスに送信頂いてもかまいません。私も内戦派さんの許可なくそれらの情報を公表する事はありませんので。

    ご指摘の『新年の新春法会の時に、トップと跡取りの姿が見えたら、我先にとへつらいの礼で、挨拶している高段者』この様な人達は何処の組織にも居ます。同時に彼等では何も出来ない事も真実でしょう。 それらの事に惑わされる事なく王道を歩む人達だけが真に改革が出来る人だと思います。 又何時でも思うところを投稿して下さい。

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  3. 拳法大好き2015/02/05 1:17:00

    いつも興味深く拝見させていただいています。
    誤字脱字が多くて投稿するのを躊躇っていたのです・・開祖の思いを船から降りて遂げようとしているのですが、先生・先輩方からの話を聞いていると(いまさらですが、もう何を言っても無駄ですよ!意見を取り上げてくれない、話すとその場所に居れば気まずくなる、だからもう言わない、好きな拳法を出来れば良い!)その様な話を聞くと(そうでは無いでしょう!)とそれは少し違うのではないですか?
    船を降りようとするのも、降りずに見守って時期が来たら、内から声を上げて今の現状を変えて行く行動は尊敬に値します。
    山に登るには多くのルートがありますし、登りつくところの山頂は一か所です。難所が幾つもあり、想像を超えた苦労がありますが、克服し次世代に伝えたいです。

    その様なことが本当にできるのでしょうか?私一人では当然無理ですが、内外で意見を交わしたい!(機会を作って行きたいです!)何年かかっても山頂に登り着きたいです。

    投稿があってその様に感じました。



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  4. 拳法大好きさん 投稿有難うございました。

    このところ皆さんの投稿が一頃に比べ少なくなっておりますので、組織の方向に対する関心が少し薄れてきたのかな?と心配しておりました。多くの意見が出尽くしたのかも知れませんが、内戦派さんが言われたような情報は中々伝わって来ません。それらの情報が共有できるのであれば又何等かの新しい道が開けるのかも知れません。

    部内に留まって改革をする事は想像を絶するパワー(能力)が必要です。無関心であれば何も変えることは出来ません。その事を心地よく感じている人達が居る事も知って居ます、しかし行きつく結果は見えております。無関心を装いその瞬間まで組織にしがみついて居る人と、改革を何とか前に進めようと必死で努力して居る人と、どちらが報われるのか現在の私には分りません。内戦派さんの様な改革派が勝利した時には新たな希望も出て来るとは思いますが。逆の結果であれば組織は自然死を待つのみではないでしょうか。

    私も拳法大好きさんも、そして前のブログ『現状維持が快適か』に投稿いただいた、今は昔さんやご隠居拳士さんも現状を憂いている人達です。決して少林寺拳法に対して否定的な意見だけを述べられて居る訳では無いと思います。皆が情熱を注いできた拳法を、可能性の一つとして組織の外に出て志を貫くのか、又は内戦派さんの様に組織の中から改革を進めるのか、思いは一つだと信じます。

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  5. 水野先生
    いつもありがとうございます。
    なかなか、意見が盛り上がらないのは、私が思うには、この組織の現状の拳士人口がひょうたんピラミッド型にあるからだと思います。いわゆる農村型ですよね。高齢者と若年層だけが残されて、若者はいない。高校生とか大学生とかいるではないか?と思われるかもしれませんが、高校生と大学生については、健全なるスポーツとしての少林寺拳法だけをやっていますので、本当に全くと言っていいほど、今回の宗教帰依など知らないでしょうし、読本も別にした事により少林寺拳法=宗教など、思う者など皆無でしょう・
    だから、IT世代の彼らが、この啓発ブログを見たとしても、まったく関係のない事としてとらえて終わりです。
    残された高齢者と若年層ではどうにもなりませんねって感じです。
    本当に町の道院からは、若者がいなくなってしまいました。今や地方県では昇段試験するのに相手まで用意しないと受けれない状態や、中学3年生と小学5年生とか、高校3年生と中学1年生の組み合わせで初段試験が組まれるような状況になってしまっています。このような昇段試験で受験者のモチベーションが上がるわけありません。
    しかし、この実態になった責任を誰も追及もしないし、真剣に事態に向きあおうともしない。そう考えれば、皆様が言うようにもう終わっているのかもしれませんが、本当に嘆かわしい事です。
    話は変わって、先生よりのご質問ですが一例を挙げますと
    『現に、戦いの成果で、卑怯で、無理難題な制約を財団のほうにかけていましたが・・』との内容を差支え無ければここにお書き願えませんか?
    要は、組織の考えている事は、町に存在する道場は道院(宗教法人)だけにしたいのです。
    一般財団については、中学、高校、大学のクラブ及び実業団だけにしたいのです。
    その為に、カルチャーを廃止し、一般支部を作って良いとしながら2年でやっぱり廃止せよ。
    目の上のたんこぶはスポーツ少年団支部だけ、こればかりは、公的な上層組織が別にあるからおいそれと辞めろとは言えない。
    だから、勝手な内規として金銭的な兵糧攻め、人数制限、昇段基準の差別などいろいろやって、代表的なのが、現道院長はスポーツ少年団支部を設立してはならない。
    これが、やりすぎでしたね。
    あくまでも日本体育協会の認定条件を満たしているのに、一、別宗教法人の影響下を持ってスポーツ団体が制限する事は、日本国憲法の基本的人権や宗教の自由にまで触発する可能性もあります。
    現に公的機関も同意見であることも確認したうえで、それでも制限しますか?
    決して、特別な事をしている訳ではありません。
    逆に、私は何故道院長の皆様がそうお達しがあっただけで、はい解りましたって聞かれるのか意味がわかりません。
    たとえ、間違った事でも右向けと言われればいつまでも右むいているのでしょうか?
    私は、ほとんどの現存している開祖法話のテープも聞きなおしました。その中で開祖は、間違った事に対しては、たった一人でも正すぐらいの気概を持てと言っておられました。たとえそれがワシでもとともおっしゃっていました(ワシはまちがえんがなーとも)
    その声を聞いて、古参道院長は全国で道院を立ち上げたのではないのでしょうか?
    本当に、ひょうたん型ピラミッドでじり貧の組織に時間はありません。
    長文失礼しました。

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  6. 内戦派さん ご説明頂き有難うございました。

    現在の組織をひょうたん型ピラミッドと例えられた事が、実に的を得た表現で納得致しました。確かにそれがここへの投稿を難しくしている大きな要因かも知れませんね。仮に問題意識を持った道院長が居たとしても中々投稿に至るまでの意識が持てないもかも知れません。

    例に出された開祖の法話、私も確かに聞いた事があります。自分を含めて「間違いがあれば指摘して声を上げなさい」と言われた話は強烈な印象として記憶に残って居ます。 他にもこの法話をテープで聞いて居る指導者は居ると思いますが、頭で理解しても実際の行動に移す事の難しさを知っておられた開祖がこの様な話として出されたのでしょう。

    組織としての危うさは自分達の都合だけで物事を場当たり的に決めて、それに対する反対意見を封じ込めてしまう事です。短期的には問題は出ないかも知れませんが、長い目で見ればこの様なやり方が成功するとは考えられません。 

    組織の弱体化は今に始まった事ではありません。ひょうたん型のピラミッドが何を意味しているのか、最も力(影響力)のある中間層が少なくなっている現状を考えれば本当に深刻な状況である事が直ぐに理解できます。

    財団法人に属する組織にまで、一宗教法人が自分達の都合を押し付けるとすればこれはもう正気の沙汰とは思えません。この様な事が許されるはずも無い事はまともな感覚を持った大人であれば直ぐに理解できると思います。それにもまして『間違った事でも右向けと言われればいつまでも右むいているのでしょうか?』と内戦派さんが指摘された様な道院長が居る事には、只々驚き以外のなにものでもありませんでした。本当に驚きの組織になってしまったと言う以外に言葉がありません。

    実状をお話しいただき有難うございました。又この場に多くの人が知らない情報をご披露頂ける事をお願いしたいと思います。それを知る事により何らかの化学変化(内部変化)が起きるかも知れません、少しは期待したいですね。

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  7. 水野先生、いつもありがとうございます。
    にしても、この静けさというか?この反応のなさは、国内の我が組織のはすでに死に体なのでようね!
    あちらは着々と血の世襲に向けての準備万全で、来年からは三代目御曹司は宗教の方の副代表になられるとか、現代表のU氏が退いて形だけの新代表がいらっしゃって、実際は副代表の三代目(候補?)が、指揮をとられるとか?
    あのお方は、いつ現れて、いつ金剛禅の修行をなされたのでしょうか?
    まあ、武道団体でなければ、技術をする必要もないでしょうけど、教義の習得は生まれが平民拳士と違うから、何も必要ないのでしょうか?
    まあ、そのような事にも、もはや疑問を持つ拳士もこの組織には存在してないのでしょうけど

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  8.  私が思っているよりスピードが速く中枢に入ると言うことはとてもびっくりしています。仮にも宗教法人のトップやナンバー2になるにはそれなりの見識や経験がなければいけないと思います。私はもう見切りをつけていますが内戦派さんのお話の通りだとすれば
    心ある人はもはやこれまでと思うことでしょう。「なめたらあかんぜよ。」叫びたくなりました。これが長い間人生を掛けた組織の
    たどり着いたところなんですね。申し訳ないですが内戦派さんがいかに頑張ろうとも山は動かないと思います。それだけ手の届かない雲の上に行ってしまったのですよ。
    人は石垣、人は城とのたとえがありますが人の心が離れた組織はどうなっていくのでしょうか。おりしも新しくユニティが主体となった昇級、昇段のシステムが発表されました。
    「わからん。」が第一印象でした。でも心配しないで!練習期間があるそうです。それで練習してから手続きすれば大丈夫だそうです。「やってられない!」これが第二印象でした。何処まで続くぬかるみぞ。

    早春の  梅のうぐいす 鳴く声は
          信徒でなくても ホーホケキョ

    開いた口がふさがらない一信徒です。一緒にやりましょう。




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  9. 内戦派さん 投稿有難うございました。

    反応の無さは単に現在の体制に何を言っても変わらないと言うあきらめの様にも感じます。そこが内戦派さんと他のリーダーとの違いなのだと思います。

    現在の組織を内から何とかしたいと努力して居る内戦派さんは、現体制下では非常にまれな少数派である事はご自身もお分かりと思います。残念な事はこの様な事態に至ってもほとんどの道院長が声を上げるどころか沈黙を続けて居る事ではないでしょうか。これを見るにつけこの組織の病巣が深刻な状態にまで至って居る事を証明しているのだと思います。

    10年以上前の三代目(候補)は私も良く知って居ます。非常に素直な青年でしたが金剛禅を修行する時間が充分にあったとは思えません。それは現在のトップと同じ事なのだと思います。金剛禅の修行などしなくても宗教法人のトップとして君利して行ける事が、この組織の実態を良く表しているにではありませんか。 少林寺以外にも修行無くして宗教法人のトップになる事が出来る組織があるかどうかは知りませんが、頓悟を否定された開祖の解釈を理解して居ない人物が組織のトップとなった時、どの様な説明が出来るのか聞いてみたい思いです。

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  10. 今は昔さん 投稿有難うございました。

    気持ち良く分かります。『仮にも宗教法人のトップやナンバー2になるにはそれなりの見識や経験がなければいけないと思います』そのとおりですね。今一つ理解出来ない事は、ユニティが主体となって昇級、昇段試験を行うと言う事ですか? 私が知って居る限りユニティとは知的財産保護の為に立ち上げられた組織と理解しておりましたが、いつの間に武道(宗教も含めて)の領域にまで干渉する権限を持った組織になったのでしょう。

    BSKFを相手取って名称保護を前面に訴訟を起こしていたのはユニティでした。ですからユニティと言う組織は少林寺拳法と言う組織の名称保護を目的に立ち上げられた組織と理解しておりましたが、いつの間にか名称保護のみならず権限を拡大しているようです。それともBSKFとの名称保護訴訟が上手く行かず、目的を達する事が出来なかったので別の領域(武道の審査)にまで権限を拡大しているのでしょうか?

    今は昔さんに倣って一句、『理想境、掲げた組織、今いずこ』もはやかつての組織ではなくなってしまったようです。

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  11. 先日、県の昇段試験に参加をしてきました。『高校生が受験しました』参加の人数は普通でしたが、よく見ると高校生、大学生が多くて学期が変わるので多く来ていたようでした。初二段の受験が多くて、三段は数名でした。
    一般成人は三段受験の数名でそれも高齢者と思われる人でした、よく見ると成人若年層が見えません、次世代を担う若い男女が見当たりません!数年前では考えられないような出来事でした!驚きです。
    この光景を見て、ある理事長の話を思い出しました。武專での昇殿試験では父兄・付き添いで会場は一杯に成り、『少林寺拳法もまだまだやっていける!』と感じるそうです。
    でも道場に帰って練習を始めると、この一年は入門者も無く残っている拳士は十人にも満たない・・・・

    拳士数も世界で現在十万人在籍していると発表があったそうです、えっ 日本全国の拳士数ではないんですか?日本拳士はどうなっているんでしょう、告知ができないほど減っているのでしょうかね!

    私は最高権力賢者の思いは必要ないです!
    一人、一人の拳士の思いが大切です

    開祖の思いはどうなって行くんでしょうね?

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  12. 匿名さん 投稿有難うございました。

    内戦派さんが指摘された、ひょうたん型ピラミッドと言う組織の形が見事に表れていると思いました。昇段試験に父兄付添という事は小中学生が多いと言う事でしょうか? まさか高校生や大学生が父兄の付添とは考えられませんので。

    拳士数が世界で十万人は実体の伴なわない数だと思います。少林寺がこれまでも事あるごとに言ってきた人数が、現状の組織を反映して居ない状況を何度も見ておりますので、又かと言うのが偽らざる感想です。逆に世界に十万もの拳士が居るのであれば、組織の維持など全く問題にする事はありません。実態は半数以下と言う事だと思います。

    夢の無い話になってしまい申し訳ありません。現実を見据えての対策こそ建設的な話し合いや計画が出来ると考えるからです。

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  13. 多くの拳士から投稿を頂きました、謹んで感謝申し上げます。

    そしてこのブログから私に問い合わせや決意を込めたメールを頂きました。 それぞれの思いを込めた力強いメールでしたので私からも返信しております。そこから新たな出発がある事を期待しています。単なる不満をぶつけ合うだけの非生産的な投稿であっては意味がありません。皆さんの力が必ず必要になる時が来る事を信じております。

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