2011/08/11

洗脳される構造(その2)

先に原発事故に対して、現在も続けられる原発継続の為のプロパガンダを洗脳行為と呼んだが、何も日本人だけが単純に洗脳されている訳ではない。

アラブ諸国で、そして世界中で最も警戒されているイスラム原理主義、(原理主義の全ては洗脳によるものだが)アルカイダやタリバン等もこれに含まれる。宗教はイスラムに限った事ではなく、キリスト教にも仏教にもこの様な原理主義は存在する。(統一教会やオウム真理教等)

何も宗教界ばかりでなく、あらゆる分野で洗脳行為は行われている。洗脳された当事者は全く気付かないのに、回りから見ると明らかに矛盾があり、何故そんな事が理解できないのだろうと不思議に思う事が多々ある。


環境保護、動物愛護、有機栽培、政治体制等、数え上げたらきりが無い。厄介な事は、そのどれに属する人達も非常に純粋で、自身が洗脳されている事に微塵も気付いていない、と言う事が共通点である。

確かにアルカイダやタリバン等は良く分かる、自分達の信仰するイスラムの教えを極端に解釈して、敵対する者(価値観を共有しない者)は全て敵になる。そして敵(彼らが)と認めた相手には自爆テロを含め、あらゆる手段を使って攻撃を加える。

環境保護を標榜する団体の中にも原理主義者は存在する。『鯨は絶滅の危惧に瀕している!』日本が毎年聞かされる洗脳を受けた連中の言葉と暴力行為である。シーシェパードは環境テロリストと欧米では呼ばれているが、彼らの暴力行為にさえ、洗脳プロパガンダが行き届いた欧米では非難する声は少ない。

この事は動物愛護とも複雑に関係しているが、そのプロパガンダの大きな役割は映画(ハリウッド)や水族館等で、イルカや鯨のショーや、ゲームを見せる事により、子供の時から賢くて可愛い動物と言う刷り込みが続けられている。

何故その様な事をするのか?、欧米で鯨肉を食う文化は無く、かつては捕鯨オリンピック等と証して、数多くの鯨を鯨油を取る為だけに捕っていた(当時は石油より安いため)国の連中が、自分達のやった歴史をすっかり忘れて、絶滅危惧種(全ての鯨が)と思い込んでいる単細胞の人が数多く居る。

これらの人々は非常に為政者にとっては好都合な人達である。 政府にとって不都合な事件が起きた時には、多くの共鳴者が居る鯨やイルカの残虐な捕獲映像を見せれば、鉾先(目先)を簡単に他国(別問題)に向けさせる(すりかえる)ツールになる。又、環境保護は何者にも勝る錦の御旗になる、これを持ち出されると中々否定出来ない洗脳プロパガンダが世界中に行き渡っている。

有機栽培の健康食品に対する一部の強烈な信仰も、ある意味では洗脳行為から来ている。勿論全ての有機栽培や健康志向、そして動物愛護や環境保護を否定する事は出来ない。人間のなせる判断に絶対!と言う答えが無い以上、それらを『絶対!』として、他(意見の異なる相手)を手段を選ばず排除しようとする者達は、おそらく洗脳された人達とみて良いのではないか。

3 件のコメント:

  1. 僕が子供のころ通った少林寺拳法の道場の指導者は洗脳する感じの人でした。
    しかも日本ではそれは普通に行われることの様です。
    今だに旧貴族が幅を効かせ、庶民は氏素性に縛られている。皇族は自分たちが安泰なら後はどうでも良い。全く馬鹿げてます。酷い国です。

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  2. Yanagita さん
    コメントありがとうございます。

    貴方が通われた道場でどの様な指導が行われたのかは知る由もありませんが。日本でその様な事が普遍的に行われているか?と言うのであれば、それは無いと思います。ただ一つ考えられる事と言えば、多くの場合日本人は人と異なった意見が有っても表立ってその事を表明する事を嫌う!と言う傾向が欧米よりも強いのではないでしょうか。
    大多数の人達と同じ方向を見て居る事に安心感を覚え、あまり極端な意見には耳を貸さない(立場に忖度して)と言う事ではありませんか。それを貴方は洗脳と捉えたとしたら私の解釈とは異なります。私が考える洗脳とはある目的をもって、その目的を気付かせること無く教育する事により、結果的に自己が目指す目的の為に利用しようとする教育だと思います。

    今一つ貴方が言われた『今だに旧貴族が幅を効かせ、庶民は氏素性に縛られている。皇族は自分たちが安泰なら後はどうでも良い』と言う説明にも私は同じ見解ではありません。現代の日本人がそれ程貴方の言う氏素性に縛られている人が多いとは考えられないからです。氏素性ではなく経済的覇者に傾倒する人は多いかも知れませんが? 

    そして『皇族は自分達が安泰ならと後はどうでも良い』言う事も如何でしょうか。私は個人的に皇族の知り合いは居ませんので果たして彼らの考えがどうなのかは理解できませんが、その場合英国もクラス社会です。王族や貴族は現実に存在しますし、拳士の中にもその様な背景のクラスの人も存在しています。元は貴族であっても今でもそれらの地位が保証されている訳ではありませんし、自身の生きる道(生活の基盤)も自分で構築しなければなりません。その様に考えれば王侯貴族の出身であっても現代社会においては自己責任が求められる事は言うまでもありません。

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  3. Mizunoさま、返信ありがとうございます。

    やっぱりおもしろい!
    多分僕とMizunoさまは観察の細かさが異なるのでしょう。それが普遍的に行われている現状自体観察できないのかもしれません。

    意見の相違を明確にしたがらないのはおっしゃる通りと思います。外国人の友達の方がオープンなので話し合って解決しやすいです。僕はこれを洗脳とは考えていないのでMizunoさまの解釈と異なってはいません。Mizunoさまの定義と僕の定義は同じと思います。

    僕の居た道場では先生を支持する弟子を育てようとしていました。先生の心の依存性を満たすために弟子に先生支持をさせようとする傾向がありました。これはほとんどの人にあります。僕はこれも洗脳の一種と考えています。
    先生の不出来を指摘する弟子は目障りだったのです。また社会正義を理解できる程の知性が足りませんでした。それなので僕は不当にも破門宣告を受ける事数度、遂に破門とかありました。その際その指導者は僕からの聞き取りを詳細に行おうとしませんでした。先生は結局自分の対面を潰されたり、自分の至らなさを明確にされたりすることに腹をたて、自分より強くなっていまった弟子の拳を盗むことに懸命でした。そしてその技術を本部には伏せていました。僕は彼は心の修養ができていないと思いました。

    経済的覇者が宣伝されてますね。メディアにも乗ってるし。田舎ではその土地で商売を成した有力者の子孫が幅を効かせてたりします。それと比較するとMizunoさまのおっしゃられるとおり氏素性の方は控えめです。攻撃されては困りますから。大会社に入ると重視されているのがわかります。役員はほぼ旧貴族系とか。宮司さんとか職に恵まれてます。
    中学高校時代は苗字で氏素性を知り、派閥構成が生じたり、支配関係を構築しようとする人たちがいました。Mizunoさまのまわりには少ないのでしょう。僕のまわりには多かったのでしょうね。この習慣はヨーロッパでも知られています。僕はフランス人の友人から聞きました。

    ヨーロッパの場合、貴族、王族系でも手に職つけたり、割と普通に生きてますね。実力のあるアスリートだったりする。
    日本の場合は皇族には職業選択の自由がないし、国民階保険なのに医療保険使えないとか。政治にも参加できないし、投票もできない。法の下に拘束され過ぎです。宮内庁がWGIPに沿って左よりで皇族を圧迫しているので基本的にいじめられている状態にあります。そういう環境におかれたら、まず自分の事、自分の家族の事が第一で、他者の事は後回しは当然です。戦後からずっとそういう環境におかれて育てられたらどうでしょうか?皇族イジメとかあるし。
    捏造報道がながされたり。メディアは世論を誘導、創出できますし、民衆はそれに扇動されちゃうレベルだし。。。国家のために自分の命を捧げようとする気すらおこらなくなってもおかしくない。だいたい一平民の僕だって日本のために命かけるの御免です。左派では無いのですが、良い国家とは思ってません。

    日本の場合旧華族、王族系の民間人はその仲間同士でケアされることもあります。王族と平民は結構厳しく区別してるので平民は残念ながら酬われにくい。前の世代の人のコントロールに下る人は酬われる場合がありますが、そうでない人は干されます。不屈の人は切られます。実力あり過ぎの人は足引っ張られるし、度が過ぎるとやっぱり切られます。それが公共の利益でも。それを止めさせようとする社会正義を見たこと無いですね。そんな状況で最後は自己責任だと切り捨てるわけですLOL

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