2008/09/26

悲観主義よりも楽観主義のすすめ

楽観主義と悲観主義と言う言葉がある。英語にも Optimism と Pessimism と言う言い方をするが、自分は確実にoptimistの部類に入る人種である。大まかな見方をすると海外に出てくる日本人にはpessimistな人は少ないように思う。もし悲観主義者が外国で生活するとなると色々と大変である。文化の違いによるストレスはかなり大きく、性格的に悲観主義的な部分が大きい人では生活するだけでストレスが溜まりノイローゼになってしまう。

何か事を始めるに当たり思い悩む人は多いが、自分の場合はほぼ直感的に決める特徴がある。時として思い違いもあり失敗する事もあるが、行動に移る方が早い方である。言い換えれば走り出してから考え、修正が必要な場合には走りながら修正するタイプであろう。よく充分な計画と戦略を練って物事に当たると言う事を聞くが、確かにしっかりした計画が成功の重要な要因である事は分かる。しかしながら何事も計画通りに進むとは限らない、そればかりか計画通りに行かない事の方が多いのではないかとさえ思う。そんな失敗を先に考え最初の一歩を踏み出せないとしたら、成功どころかいつまで経っても結果は出てこない。

『失敗から学べ!』と聞く事もあるが、はたして人は失敗からそれ程学べるのであろうか?疑問のほうが大きい。失敗をイメージして物事に当たれば、その事自体がネガティブ効果を発揮して失敗する確立はより高くなるように思う。それよりも成功する事をイメージして事に当たったほうが、成功する可能性が高いと思うのだが。こんな事を書くと『何とノー天気な野郎だ』と笑われそうだが、事実そのとおりノー天気な性分だから文句の言いようも無い。『失敗からは学べない!』と自分が思うのは、『失敗した事は、取り返せない場合の方が多い』と経験から言いたいのである。

言い訳に聞こえるかもしれないが、言わんとするところはそうではない。もし人間が失敗から学ぶ事が可能であり、そしてその結果として失敗を取り返すことが出来ると仮定すると、誰も失敗する人は居なくなってしまう。なぜならば2度目、3度目には成功するからだ。しかしながら現実はそうではなく、失敗から学ぶ事など簡単には出来ないからその様に言って慰めているのではないか。

時間も異なるし環境も違う、禅的な言い方をすれば『一期一会』である。二度とその失敗を取り返せないのであれば、『失敗からは学べない』と言う事にはならないか。もしそうであるならば失敗に目を向け、又同じ様な失敗を繰り返すのではないか?とビクビクしながら事に当たる方が、その精神的ネガティブ イメージを繰り返し学習しているようなもので、余計に失敗の確立を大きくしている事になるのではないか。

ゴルフのパットを思い出してみると、前のグリーンで読み間違えてボギーになった事をくよくよ考えて、目の前のボールが又外れるのでは?と思い悩んで引きずって居ると、その時のパットは外れる事の方が多かった。つまり失敗したイメージが脳の中で繰り返される事により自然にその現象が腕の動きに連動してしまい、のびのびとしたパッティングのストロークを阻害する結果につながり易いと言う事ではないか。

この現象は何もゴルフに限った事ではなく、人の脳が及ぼす良いイメージと悪いイメージの作用は、理論では割り切れない影響が色々な形で現れるとは想像できまいか。

そうであるならば逆も又真実なり、『悪いイメージが悪い結果を招く確立を高くする』と言う事は、『良いイメージは良い結果を招く確立が高くなる!』と言い換えても良いのではないか。ゴルフの上達を夢見る人には、スイングの前に必ず良い結果を頭に描いてスタンスに入る事を心がけるだけでも、何割かのスコアは良くなる事を自分の体験から信じるのである。

2 件のコメント:

  1. 合掌 お久しぶりでございます。 
    仕事をはじめて5年が過ぎて多くの失敗をしたのですが、先生の言われるとおり失敗をイメージしてしまうと同じことで失敗をしたり、思い切った行動ができないとおもいました。
    演武にとっても同じことで、失敗しそうと思ってやればうまくいかないことが多く、しかも萎縮してしまってるのが周りの人にもわかってしまうので、やっぱり楽観主義で成功をイメージしたいと思います。
    今、5ヶ月前に膝の靭帯損傷したところがよくなってきてますが、練習でおもいっきり動くことができてないですが、また怪我をするんじゃないかとイメージしないようにがんばりたいです。とても参考になりました。
                  結手
    加藤功二

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  2. コメント感謝しています。
    人の能力には精神的な部分が非常に大きく関わっている事が多いと思います。
    しかしながらその事実を我々自身が認識する事は中々難しい事ではないでしょうか? その理由の一つに、結果における精神的影響には無意識の中に認めたくは無い感情が含まれていると思うのです。良い結果を出したい、人から認められたい、大きな利益を得たい、などなど数え上げたら限がありませんが、色々な要因が複雑に絡み合って無意識のうちに身体能力や思考能力などに影響を与えているのではないでしょうか。
    その様に考えると、もし精神的影響を少しでも良い方向に引き出そうとすれば、
    楽観的な思考方向しか答えが無いように思います。しかしながら怪我(靭帯損傷)のような場合には、完全に怪我を治してから!(場合によっては手術も必要になるかもしれません)と言う事が前提です。いくら楽観的に思考回路を設定しても身体的欠陥(怪我や病気)を抱えていては良い結果は出ないと思います。あせらずじゅっくり辛抱強く治して下さい。勝負はそれからです。

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