何でも今回のオリンピック競技を最後に日本の得意種目である野球とソフトボールが公式種目から外れるようである。なぜこの2競技がオリンピック種目から無くなるのであろうか？
答えは簡単だ。
次の開催地であるロンドンが多くなり過ぎた種目の整理！と言う理由を前面に立てて、自分達の余り得意ではない種目を減らしメダルが狙えそうな競技に置き換えたいだけである。この様な例は他にもいくつも数えられる。日本でも東京オリンピックの1964年をきっかけに柔道を競技にねじ込んだ事は当時を知る自分には良く分かる。確かにその次の1968年メキシコのオリンピックでは柔道は消えてしまったがその後のオリンピックで復活を果たしている。
英国でも野球をする人は存在するが非常にその数は少ない。又英国人がアメリカで生まれた野球を今一つ軽く見ている様なところがある。何故ならばアメリカで生まれたベースボールの原型が英国の子供たちがするラウンダーズと云うゲームから来ている事にもあるのかもしれない。英国の人達がフェアなスポーツと自慢するクリケット（事実クリケットは競技意外にもフェアーと云う意味も有る）は英国の国技ではあるが、公式の試合に3日間も要する競技はマスメデイアが発展した今日では、時間的にも現代スポーツには向いていないようだ。かつて英国を宗主国としていた国以外では余りポピュラーなスポーツではない。
オリンピックが代表する近代スポーツの特徴としてあげられるのはどの競技のルールにおいてもフェアーネス（公平性）が最も重視されることではないだろうか。これはスポーツの持つ健全性は公平なルールが有ってこそ意味をなすと考えられているからであろう。
しかしながらよく考えて見れば分かるようにスポーツ競技における完全なる公平性なるものはありえない。人の顔かたちや体格が違うように人種における特徴も大きく異なることを考えれば、ある程度は想像できるのではないか。
例えばバスケットボールやバレーボールなどの競技は背の高い人達が圧倒的に有利な事は云うまでもない。この様な競技にはバスケットやネットの高さは変わらない事から身長の高い選手をより多くそろえたチームが有利な事は明らかであろう。例えばテニスにしても背の低いプレーヤーがウインブルドン等メジャーなコンテストで優勝した例は数少ないであろう。同じ条件のネットの高さであれば身長差が30cmも有ればサービスの瞬間から大きな差が出てしまう。何事もに例外は存在するが多くの場合人種的な特徴も無視できない。
前にも書いた事があるが水泳競技等はアフリカ系民族には骨格的（骨太で重い）なハンデイを持つ。逆にこの特徴は陸上競技や格闘技等の世界では大きなアドバンテージになる事も数多くの事例が証明している。
近代スポーツの公平性を測る上で欧米の考え方は体重である。彼らの思考回路では体重＝体力と捉えている。確かに一般的には体重の重い者の方が体力にも勝ると云えるのかも知れないが、これだけで公平性が解決すると考えるところに彼らの価値観の横暴さが感じられてしまう。
日本でも有力選手が国体の開催県を渡り歩くジプシー選手が居る事は公然の事実だが、オリンピックやワールドカップ等の為に国籍を変えて有力なアスリートを抱え込む国が多い事もフェアネスと云う観点からはおかしな現象ではないか。近代オリンピックと云う割には競技での審判でビデオ等のより正確な技術が使われる事もほとんど無い。タイムを計測する陸上や水泳競技での電子時計は別にして柔道やレスリング、野球等の球技の判定に明らかな審判ミスがあった場合でもジャッジがビデオで確認された後ひるがえされる事はあまり例が無い。
この様に考えると完全なる公平性等と云うものは全くの妄想に過ぎないと云う事であろう。言い換えればいかに言い訳（理由付け）が出来るように考えられたのが近代スポーツの特徴なのかもしれない。
合掌、私も同じように思います。
返信削除自国ではあまり受け入れないからと、スポーツ(野球、ソフトボール）と言って、オリンピックから排除するのはとても不自然です。歴史と伝統のある英国はチャレンジするべきである！とても韓国のテコンドーが優れているとは思えない。(オリンピック種目です）
公平さで語るならば前のオリンピック競技で柔道の判定が間違っていました。無差別級の篠原選手の事ですが(内股透かし）技で相手を倒したのですが、判定が覆らず銀メダルに泣きました。当時の山下コーチ(イギリス柔道の指導者です）がもう抗議をしたのですが受け入れられませんでした。日本発の競技なのに外国の審判が間違っているとしか思えません。でも考えてみれば柔道世界連合に日本の理事が居ませんこれも異常な状態です。
（柔道は日本固有の種目なのに）間違っていませんか!
前のことですが、冬季オリンピックでジャンプ・ノルディック複合で日本の選手がメダルを多く獲得をしましたが、欧米の関係者が（日本人は背が低いので有利だ！）同じスキー板では（不公平だ）との事でルールを変えてしまいました。それからはメダルが獲得できません。なんかひがみでしょうか？
本当に努力をし、やっとそこに至ったのに、
体力差を埋めるのに日本選手は努力をしています。
がんばれ日本！
少林寺拳法は体力差を技で埋めていますので老若男女すべての方が出来る素晴らしいスポーツです、いろんな人との出会いがあり、相手を活かす競技です。
何を書いているんでしょうね！
ブログの書き込みを楽しみにしています。
Ｙｏｓｈｉｎａｇａ先生 何時も投稿有難う御座います。
返信削除もう直ぐ北京オリンピックが始まります。 日本選手の活躍は残念ながら
ロンドンでは日本と同じ様にはＴＶで見られません。
どこの国でも自国の選手を最優先ですから、当然英国では彼らの強い種目が放映されます。もし日本選手が同じ種目で活躍すれば英国でも同時に見られますが。
さて、今回はスポーツと言うフィールドでの公平性にスポットを当ててみた訳ですが、これは何もオリンピック競技に限った公平性を批判した訳では有りません。例えばＦ１グランプリ等もルール（レギュレーション）の変更等は日常茶飯事です。レギュレーションやルールが有るからこそ、それに関わるアスリートやエンジニアは、何とかその範囲以内で競争力を高めようと努力するわけです。しかし残念ながらその様なルールやレギュレーションは現代のメディアが発達した時代には、放映権料等を無視しては成り立ちません。ですから
アスリートやエンジニア達とは無関係な人達によって簡単にルール変更がなされてしまう事を度々見てきました。日本人の勤勉性はルールを守ってどの様なルールも公平なものとして受け入れて努力しますが、（オリンピック等のゲームでも日本人のアスリートがドーピングで失格になる事は殆んど例が有りません）現実の社会にあってはオリンピックでも興行目的でのルール変更が珍しくは無い事を言いたかったのです。良い悪いは別にして柔道のブルー柔道着もその一例でしょう。
頑張れ日本！ これは海外に住む日本人には、よけいその感が強い事も付け加えておきたいと思います。