2008/08/05

世界安全情報とは

ヨーロッパ地区で放送される日本語のテレビ放送で毎日何度も『海外安全情報』と言うものがある。この題名どおり受け取れば、海外で安全な国か場所のことを情報として流してくれる!と受け取れるのではないか?

しかし現実に流されている情報はまったく逆で、海外における日本人旅行者が被害にあった情報で、『どこどこの国ではこの様な危険があります。日本人が被害にあっています!だまされない様に注意しましょう。』と言うものである。

確かに安全ではない国を紹介するわけであるから、それらの実例を挙げられた国の国民にとってはなはだ迷惑な情報かもしれない。しかし現実問題として事実に基づいた情報であれば仕方が無いであろう。

問題は本来『海外危険情報』と言うべきところを『安全』とまったく逆の言い方をしている事である。外国からのクレームを気にしてこの様な言い方をしているとすれば全く日本人をなめている事にはならないであろうか。いくら文句を言われるのが怖くても事実を伝えることが公共放送としての役目のはずである。

その大切な情報の主題が全く逆の言い方をしているとすれば日本以外の国であれば即座に国民からクレームがつくはずである。日本人はその様な事(文句)は言わないだろうと高をくくっているとすれば、それこそ自国民を見下ろした態度のように思うがどうであろう?

もし仮にイギリスのメディアが外国における危険情報として日本で実際にあった事件を例に挙げ、『日本ではこの様な事件が起きて英国人が被害に会っています、気を付けましょう!』と紹介したとする。その紹介された事件が事実と異なれば日本政府からクレームがつく事は充分に考えられる。しかし、現実にあった事件であれば文句の付けようもない。

たまたま英国人が被害者であっただけなのか、はたまた英国人を狙った特殊な事件かはこの際問題ではない。何故ならば現実に起きた問題であればその事件そのものに対する危険度を自国民に喚起することに何処の国が文句を言うであろうか。北朝鮮くらいは言うかもしれないが?

日本人は狙われやすい!
特に外国では日本と同じように行動する事がいかに狙われやすいかを当の日本人自身がほとんど理解していない。

なぜ日本人は狙われやすいのか?
先ず日本国内が比較的安全である。此の頃は日本に住む外国人の数も増え犯罪も国際的になってきたと言われるが、まだまだそれでも安全度は高い。通勤電車で居眠りしている人があれほど多い国も珍しい。

日本の社会は現在も現金を持ち歩く人が多い。犯罪が多くクレジットカードがいち早く発達した欧米に比べ、利便性が理由で携帯電話やいろいろなパスが増えてきた日本では構造が全く異なる。海外に旅行する人達でも多額の現金を持ち歩く旅行者として知られており犯罪に巻き込まれやすい。

また犯罪にあっても大声を出さない。言葉が話せない事も一因かも知れないが大声は出せるはずであるにもかかわらずである。そして目立つ!ヨーロッパ社会の中にあっては、最近でこそ韓国人や中国人の旅行者が多くなってきたが少し前までは東洋人の旅行者はほとんどが日本人であった。

以上の様な事を考え合わせるとよく目立って、現金を多額に持ち歩き、被害にあっても大声で騒がない! 犯罪者にはもってこいのターゲットと言う事になる。その様な事を考えれば世界中に日本の情報を発信している日本の衛星放送では、その本質をズバリ伝えることこそが重要な任務ではなかろうか。

『危険情報』を『安全情報』等と言葉を変え外国の顔色ばかり伺うような放送をしていては、相変わらず日本人は海外の犯罪者からすれば『お人好しの一番狙いやすいターゲットですよ』と言う事を政府が保証しているようなものではないか。

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