2019/08/06

最強の日本ウイスキー

最近のウイスキーはどれも旨いと感じるものが多い。特に日本のウイスキーがこのところ注目を集めて居るようである。以前のNHK連ドラでマッサンと言うのがあった、それがブームの火付け役かも知れないが、ともかく日本製ウイスキーが最近とても高額になり入手が困難な状態になりつつある。

なぜその様に日本のウイスキーが高騰しているのか?と言えば何もマッサンばかりが影響しているとは思えない。ウイスキーやブランデーの様な蒸留酒には何年もの時間が必要であることは知られている事実だ。しかしながら何らかのきっかけである銘柄のウイスキーが予想以上に沢山売れた事により、そのウイスキーを短時間で作る事が出来ないことが主な原因だと想像される。

近年ヨーロッパの名だたるウイスキーのコンテストで日本のウイスキーが優勝するなど良い成績を収めた事により、それ以前にはあまり注目をされることもなかった日本産ウイスキーが一躍世界中から注目されることになった事も原因ではないかと思う。

言うまでもなくウイスキーの産地はスコットランドやアイルランド、そしてアメリカではバーボンがありカナディアンも有名である。そこから作り出されるシングルモルトやブレンデッドのウイスキーはこれまでも大きな評価を得てきた。

以前の日本産ウイスキーは世界中でそれ程大きな評価は受けてこなかった様に思う。ところが近年の有名なウイスキーコンテストで高評価を受けた大きな要因には、ブラインドテスト(銘柄を明かさないテースティング)による優勝が挙げられる。我々が成人したころの日本産ウイスキーは評価も非常に低かった。スコットランドの無名な蒸留所のウイスキーを輸入して日本で造られた新酒とブレンデッドのウイスキーを作ったりしていた事もあった。それが全部悪いと言っている訳ではない、そこから学ぶ事も多かったと思う。

多くのスコッチウイスキーは結構個性が強い特徴があり、それがまた愛好家に支持される所以なのかもしれない。スコッチウイスキーはシングルモルトがその代表格だと思う。ハイランドやローランドモルトなどと呼ばれ、それらの蒸留所の場所からくる個性を特徴としている。

又は○○アイル等の島で生産されるウイスキーは結構強いスモーキーなフレーバーを特徴としているものが沢山ある。日本人の好みとはおそらく逆のテイストではないかと思うが、なんでもマッサンの主人公はスコッチのスモーキーなフレーバーにもこだわりが有ったとストーリーの中で紹介されていた記憶がある。そのこだわりから見つけた北海道の余市と言う場所がスコットランドの環境に似ていた事がその後のウイスキー生産に繋がったと言う事らしい。

偉そうに講釈を申し述べるほど小生にウイスキーの知識は無い。しかしながら今日世界が認めた日本産ウイスキーが次々に販売が中止になったり、プレミアの付いたウイスキーがとんでもない値段で取引されると言う現象には全く残念としか言いようが無い。 せっかく世界で評価された日本のウイスキーは買い占めなんぞしないで欲しい。それでなければこの様な時流(日本のウイスキーがもてはやされる)も一過性で終わる様な事も十分に考えられるのではないか。

最近ではロンドンのスーパーでウイスキーが並ぶ棚には日本産ウイスキーの銘柄も散見する。20年前では考える事も出来なかったことだ。世界を席巻する昨今の日本産ウイスキーが、将来的にも世界中から末永く愛され続けて欲しいと願うものである。これ等日本産ウイスキーもこだわりが生んだ日本の名産品として、オリジンを超える評価を後世に残して欲しいと願うばかりである。単なる呑兵衛の与太話にお付き合いいただき恐悦です。

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