2019/06/06

この強さは何だ!信じ難いボクシングKO劇

井上尚弥と言う稀代まれなボクサーが活躍している。

つい先日はグラスゴーで行われたWBSSの準決勝で、モンスターNaoya Inoueとのキャッチフレーズで紹介され注目していた。その試合は井上と言うボクサーの圧倒的強さを世界中のボクシングファンに強烈に認識させる場となった。井上尚弥 WBA世界チャンピオン 25歳16戦全勝14KO驚くばかりの結果ではないか。

日本は軽量級の世界では多くの世界王者を輩出しているボクシング大国である。しかしながら井上尚弥が見せるその強さは、観るものを感動させる凄さかもしれない。試合後の井上は普通の顔であざ等もほとんど見た事が無い。たった今世界王者戦を戦った選手の顔とはとても想像できない様なきれいな顔なのだ。

日本ボクシングが世界チャンピオンを輩出して久しいが、歴代王者の中にも優れたボクサーは確かに居た。しかし現在の様に多くのボクシング団体が出来てどれが本当の世界王者なのかが良く分からなくなっている。同じ階級の世界チャンピオンが2人も3人も居れば当然の事ではないだろうか。

井上はすでにWBC世界ライトフライ級王者、WBO世界スーパーフライ級王者、現WBA・IBF世界バンタム級王者と言う世界3階級を制覇したチャンピオンである。WBSS(World Boxing Super Series)において井上は準決勝の場においてまざまざとその強さを見せつけた。今や彼は極東の生んだ地味な世界チャンピオンではなく、紛れもなく世界から注目を浴びる最強の存在である。

ボクシングの4団体(WBC、WBA、IBF、WBO)が唯一の世界王者を!と言う理由からスタートしたと聞く。イギリスも過去に数多くの世界王者を輩出して来たボクシング大国である。目の肥えたファンも数多く、グラスゴーで催された今回の準決勝は世界中のボクシングファンの耳目を集めた事は言うまでもない。その本番で見せた今回の2ラウンドKO劇は改めて井上の強さを際立たせる結果となった。

今回対戦したIBF世界チャンピオンのエマヌエル・ロドリゲスも19戦全勝(12KO)と戦績はかなりのものである。そのロドリゲスが僅か2ラウンドでTKO負けをするとは戦前の予想は無かった様に思う。今後の戦いから益々目が離せなくなりそうだ。『岡山のおばーちゃん 大和魂』(ちょっと古いか!)と叫んでいた世界チャンピオンも居たが、次元が異なる強さを見せてくれた。

頑張れ井上尚弥。

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